『ストーカーとの700日戦争』を読む

 ストーカー被害についての本を読みたくて辿り着いた一冊です。著者の内澤旬子(うちざわ・じゅんこ)さんが、自身の被害体験を赤裸々に語ってくれた貴重な記録で臨場感ありすぎて一気に読んでしまいました。

 

 特に警察、弁護士、検察、カウンセラーなどとのやり取りが現実味があって本当に参考になります。伝聞では書けない内容だと思いました。被害者を守ってくれるのは誰なのか?どうすれば加害者は自分の行いを反省するのか?どうしたらもう関わらないでいてくれるのか?恐怖に支配され冷静な判断ができない中で、もがき苦しむ著者の葛藤に読んでる側も引きずりこまれてしまいます。

 本当に大変な思いをされたんですね。なんで被害者ばかりが奪われていくのか、理不尽で腹立たしい限りです。加害者のプライバシーに配慮しながら書いたとはいえ、報復の恐怖と闘いながら本にまとめ上げた内澤さんの勇気と覚悟にただただ敬服します。こんなすごい読み物はなかなかないんじゃないかな??

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