行く場所、帰る場所
この一ヶ月間は、ひたすら「行く場所」を求める日々を過ごしました。無理やり用を見つけてはあちこち出かけて行き、なんとか充実感を感じようと努力していた気がします。
最初は快適だった無職生活も次第に辛くなり、家に居ると焦燥感に駆られじっとしていられなくなりました。
朝が来て皆がそれぞれの場所に出かけていくのが羨ましく、私もまたこの中に、社会の中に混じりたいような気持ちになりました。
本当に自分でも勝手な人間だと思います。時間の経過と共に心が色々と変化していきます。自分史上最高に長かかった無職の時間は、やっぱり社会と繋がりたいと言う本音を引き出してくれました。
「行く場所」がないと家は「帰る場所」としてのありがたみを失います。雨風をしのぐ箱としての価値はあるけれど、そこにじっとしてると息がつまり、無気力になりがちです。
生き生きと生きるには、「行く場所」の確保が必要なんだと痛感した時間でした。でも、疲れた時は休息していいんです。休む事にも飽きたら、また自分の行く場所を見つけて出かければいいだけです。