父の死を知る

 久しぶりの投稿になります。この数か月は劇的なことがいくつか起こり、ブログを書く気力もなかったのですが色々と片付いたので再開します。良かったらまたお付き合いください。

 まずは45年間音信不通だった父の話です。両親は私が小学校入学する前に離婚しました。元々ギャンブル癖があった父は養育費を一度も払わずに消えてしまい、そのまま月日が流れました。当然自堕落に暮らして早死にしているだろうと思い込んでいたので、郵便受けに役所からの相続人宛て(私宛て)の封筒を見つけた時は鳥肌ものでした。何が書いてあるのか恐る恐る封を開けたところ、後期高齢者医療保険料の還付通知書。どうやら令和4年に亡くなっていることがわかりました。

 「えーそんな最近まで生きていたのかい!」というのが率直な感想でした。なんと85歳まで生きていたんですよ!我が父は。。それもけっこう近居で暮らしていたにも関わらず、再会することもなく終わった親子関係にむなしい、悲しい、あっけないのどんな言葉が当てはまるのかわからない表現しがたい気持ちになりました。

 しかし感傷に浸ったのは束の間。現実的な動きをさっさとしないとね、というわけで翌日から父の謄本を集めて相続放棄の手続きをしました。そしてやっと家庭裁判所から受理通知書が手元に届き安堵しています。とっくの昔に父の存在は消えていたけれど、亡くなったことを知ることできちんと心の区切りをつけられた気がします。これで本当のさようならです。

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