第6回目は、バランスポーズです。ご紹介するヴリクシャーサナ(木のポーズ)は、立位の代表的なポーズで、体を一本の木に見立て、下半身は大地へと安定させながら、上半身はしなやかに空へ向かって伸びていくイメージで行います。

 片足立ちでバランスを取るため、右足・左足それぞれやってみると体の左右差を感じることができます。自分の体の弱点や、その日の心の状態が現れやすいポーズでもあります。自分自身を知るために、心を落ち着かせてやってみましょう。

●ヴリクシャーサナ(木のポーズ)

<やり方>

  • 両足を揃えてマットに立ち、右足に重心を置く。左足は股関節を開き、膝を真横に向け、つま先立ちになる
  • 両手を使って、左足を持ち上げ、軸足(右足)の太腿、もしくはふくらはぎに足裏をつける(膝は避けること)※片足立ちが難しい場合は、マットに着けたまま、つま先立ちで行いましょう
  • 軸足と足裏で互いに軽く押し合いしながら、下半身のバランスを保つ
  • 骨盤は正面に向け、左右水平にし、吸う息で、背筋を伸ばしておく
  • 吐く息で、胸の前で合掌する
  • 吸う息で合掌した手を天井方向に伸ばし、吐く息で肩の力を抜く
  • 視線は正面の動かない物一点を見つめ、やわらかく呼吸を繰り返し、バランスを取りながら、ポーズをキープする(30秒目標)
  • 吐く息で、合掌を胸前に下し、手足を開放する

 反対の足(左足)も同様に行い、体の左右のバランスの違いを確かめてみてください。自分の体について、新しい発見をするかもしれません。

 バランス力アップだけでなく、集中力や体の歪み改善にも効果が期待できますよ(*’ω’*)