第6回目は、アカデミー賞3部門受賞作品「ノマドランド」です。ここでは、追記になります(投稿:「ノマドの衝撃」UP済なので、そちらも見てね(‘ω’))。

 ひと言で言うと、高齢者版ロードムービーです。

 主人公の高齢女性、ファーンの言葉少な目の毅然とした態度からは、ノマドワーカーとして、独り生きる覚悟が伝わってきます。途中、彼女に手を差し伸べる人も現れるのですが、家がある落ち着いた暮らしよりも、魂の自由さを選びます。

 まるで野生動物のように本能的。それが自分にとっての幸せだとわかっているんですね。

 この映画を観てる間、長渕剛さんの「ガンジス」という曲を思い出しました。家のないノマドワーカーの心情と重なる一節が印象的な歌です。

 「旅をするのは帰る家があるからだ~♪さすらいの旅ほど寂しいものはない~」

 まさに真理。胸にしみます。長渕剛さんの歌は、韓国映画と通じるものがあるなと勝手に思っています。遠慮なしで、人間の深い所に入ってくる感じが似ている。まだ聞いたことがない方は、「ガンジス」検索してみてください。この歌自体がロードムービーです。

 死んだら、灰になるだけ。映画「ノマドランド」も「ガンジス」の歌も、同じことを言っている気がしました。