あがり症な人は大きな呼吸を
今回は大きな呼吸の重要性について真面目に浅く話します。始めに自分語りをさせていただくと、私自身子どもの頃からあがり症で大勢の人前で話すのが大の苦手でした。オバサンになった今でも本当に嫌で、これは性格だから治らないと諦めていました。
緊張し、赤面してはしどろもどろになる無様な自分を晒す恐怖といったらありません。惨めな状況を回避したくて引っ込み思案になりました。やりたいことがあっても、あがり症の姿を晒す辛さを考えるとあきらめてしまうことが何度もありました。私みたいな人は一生このままやり過ごすしかないのでしょうか?
結論から申し上げると改善できる希望があります。ポイントは大きな呼吸、つまり横隔膜を上下に動かす腹式呼吸にあります。「うまく話せるだろうか?」と不安感で緊張すると横隔膜は常に上にあがった状態になり、空気を十分に吸い込めず、発音筋(唇・舌)に力が入りスムーズに言葉が出なくなります。お腹に力が入らずに肩に力が入っている状態は、エネルギーが上昇し顔が火照り「あがり症」を作り出してしまいます。
私たちはふだん鎖骨式呼吸という浅い呼吸や胸式呼吸をしています。腹式呼吸をするのは歌う時や意識的に深い呼吸をする時ぐらいではないでしょうか(男性は腹式呼吸の人もいるようですが)。ぜひ、緊張しやすい人は日常生活に大きな呼吸を取り入れてみてください。横隔膜を上下にきちんと動かせると、自然と重心が座り落ち着いた状態になります。背筋も伸び見た目も変化するので自信もつくはずですよ。
・・・なんて偉そうに語ってる私ですが、呼吸が浅くて30代の時に「脳内貧血」と医者から診断された過去があります。そうなんです、深い呼吸をするのが実は苦手なんですよ。だからあがり症なのねー性格だけで片付けてはいけない問題でした(‘ω’)
吸って吐いてを大きくやると胸が疲れます。しかし、それは日ごろ横着して肺の機能を十分に使えていないということなんです。身についてしまった浅い呼吸癖を治し、あがらずに話せる自分になりたいので腹式呼吸練習を続けていこうと思います。