『洞窟オジさん』を読む
この本を読むまで、”洞窟おじさん”は「恥ずかしながら帰ってきました」という有名なセリフを残した元日本兵の横井さんのことだと思っていました。2015年にリリーフランキーさん主演でドラマ化され一時期話題になっていたようですが、その頃はK-POPや韓国ドラマばかり見ていてまったく知りませんでした。いやーもったいない、早く読みたかったなあ(‘ω’)
内容に少し触れさせてもらうと、当時13歳の加村少年は両親からひどい虐待にあっており、他の兄弟たちの中でなぜか独りだけ差別的な扱いを受けつらい日々を強いられます。そしてある日山へと家出をし、その後40年以上もサバイバル生活を送ることになります。この話が実体験なのかと思うと、あらゆる便利な物に囲まれた現代人には衝撃でしょう。野生、ほんとうに野生の生活なんです。
そして、後を追ってきた犬シロとのくだりは涙なしで読めません。死んだ後もずっと加村さんの心の中にいて守護神となったようです。『洞窟オジさん』、とても読みやすいのでお勧めします。