耳と春の不調の話

 春は寒暖差激しいですね。それに加え、嵐のような激しい雨と風。気温差に加え、気圧や湿度の急激な変化は身体にさまざまな不調をもたらします。この症状は「気象病」と言われています。頭痛やめまい、耳鳴り、だるさから、心にも変調をきたす場合もあり「侮るなかれ」です。

 人間の体温を一定に保つ役割をしているのが自立神経。最近の気候のように、気温差激しいと自立神経の乱れが起こりやすくなります。なんとか変化に対応しようと頑張って動いてくれているのが、自立神経。しかし、残念なことにその頑張りが気象病を引き起こしてしまうのです。

 耳の鼓膜奥に「内耳(ないじ)」というカタツムリのような形をしている器官があり、気圧を感じ取るセンサーになっています。そこが情報を脳に送って、自立神経を動かします。このセンサーが敏感な人は、過剰に自立神経が働き、交感神経と副交感神経のバランスが崩れます。

 子供の頃「乗り物酔い」しませんでしたか?(私はしました)そういう人は、耳の三半規管(内耳の中のひとつ)が弱いため、気圧差に体調が左右されやすいです。※三半規管とは、身体の回転運動を感じ取り、身体のバランスをとる役目をします。

 気象病にもかかりやすい体質。ではどうするか?ここでセルフメディケーションの出番ですよ(‘ω’) え?セルフメディケーション知らないですか?それは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすることです」(文章の参照:公益社団法人日本薬剤師会HPより

 耳の血行を良くすることで、内耳のセンサーが正しく動くようになります。耳マッサージと腹式呼吸がおすすめです。最近、なんだか体調悪いと感じた方は、ぜひやってみてください。

<耳マッサージのやり方>・耳をつまみ、上下左右に軽く引っ張る。・横に引っ張りながら、後ろに向かって円を描くように回す。

 耳周辺には、ツボが集中しています。刺激を加えて耳の血流を改善、体調UPしていきましょう。

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