恐怖新聞

 ついに、つのだじろうさんの漫画「恐怖新聞」を読み終えました!

 子供の頃、家族でたまに行く蕎麦屋さんに小さな本箱がありました。こじんまりとしたカラーボックス内には、新聞と数冊の漫画本が並べられているだけ。当時小学生の私は、とにかく漫画が読みたかった(笑) 選択肢がない中で、手に取ったのが出会いです。

 注文したメニューが来るまでの退屈な時間を「恐怖新聞」を読みながらじっと待ちます。

 まず思った事は、絵が怖い。ストーリーは中学生の鬼形少年の家に、未来の出来事が記載された恐怖新聞が届けられます。それは読むたびに100日寿命が縮まっていく恐ろしい新聞でした。

 なんとか新聞を読むまいと抵抗しますが、修学旅行先にも届きます。逃げても、主人公の行く先どこまでも配達されるのです。窓を閉めても、ガラスをぶち破って「しんぶ~ん」と届けられてしまう。怖いでしょ?でも面白いんだなーこれが(‘ω’)

 蕎麦屋には数ヶ月おきに行く程度だったので、最後までなかなか読み進められません。そして我が家はいつの間にか、その店には行かなくなってしまいました。40年近く経って、最終話を読んで感動しています。

 ハッピーエンドとは行かず、恐怖漫画としての余韻もきちんと残るラストでした。長い間、「恐怖新聞」という読みかけの漫画の存在が記憶に引っ掛かっていたので、スッキリです。

 

 半端な記憶の断捨離ができました。物だけでなく、気持ちも片付けられると清々しいですね。広がった空間に入れる、新しい何かを探したいです(*’ω’*)

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