夢と心の傷

 今朝は珍しく自分の涙で目が覚めました。夢の中で会いたかった人に自分の気持ちを正直に伝えられたからです。起きた時はスッキリしていて、ようやく新しい時間が訪れたような気がしました。現実にもう会うことは叶わないので、夢を使って心の折り合いをつけた、そんなところです。

 夢といえば荒唐無稽な内容が多いですが、たまに自分でも気づかない心の奥にしまってある傷を残酷にも教えてくれることがあります。あなどれない、大事な役割を担っているのですね。

 普段は蓋をして上手く隠せても、人生のどこかで澱を確認し「あの時、私は傷ついていた」と過去の自分をよしよし慰めてあげないと、やがて心の均衡がとれなくなるのだと気づきました。中年期に入るとついに抑えきれずいろいろ噴き出してくる、これが中年の危機というものに繋がるのかなと思います。

 終わった時間はやり直せない。せめて夢の中だけでも自分の感情を吐き出し、抱えているコンプレックスを小さくしてしまいたい。夢は自分の心の真実を伝えてくれるのでちょっと怖いものでもありますが、自分の影としてこれからも付き合っていくだけと考えています(‘ω’)

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